2015年12月14日月曜日

開帳

 来年が中日平田の見納めにならないことを祈るばかりです。


 すっかり忘れてた、先週の「センゴク権兵衛」の感想を(今週は休みですってー)


 権兵衛と四郎は妙算を残して帰路に着く。妙算は燃えちまえばいいと言ったが、権兵衛は本心では無いと見抜き、残したのだった。

 さて、妙算は情報を集め、現孫市の母の居場所を突き止める。
 通されたのは地下室。そこに居たのは彼の旧知の女であった。

 彼女の話では、自分が本当に孫市の母かは解らない。そして、周囲に担がれている孫市の説得など不可能だと。


 一方そのころ、根来の抗戦派が秀吉の使者である木喰を襲う。彼自身は無事であったが、秀吉はその報を聞き、遂に根来征伐の軍を起こすのであった。


 孫市の母は、嘗ての妙算の恋人なのかな?まぁ、何と言うか朴念仁ですね妙算は。
 結局の所、秀吉との対決は避けられない模様。この後妙算はどうするのでしょうか?被害を抑えるよう影で動くのかな?

 ちなみに、調べると権兵衛たちも紀州で戦っているのよね。根来方面では無いけど。
 その辺も書くのかな?気になります。

2015年12月6日日曜日

珍道中

 今週の「センゴク権兵衛」の感想。


 権兵衛、妙算、四郎の三人で根来に偵察に出かける。
 四郎を偉い坊さんとし、後の二人はその従者の体を取る。なお、ボロが出ない様に妙算が四郎の代弁をする体で根来の者と話す事にした。

 一室に通された三人。根来の僧と秀吉との戦について話す。
 が、それは妙算の見立て通り、根来の中で意見が纏まらず、結果戦になりそうであった。

 その話に激昂した四郎はつい、寺が燃えても良いのかと大声を出してしまう。

 バレてしまった。四郎はそう思ったが、どうも最初から秀吉の間者だと見抜かれていた様子。それでも、中に通した理由は妙算であった。
 かつて幼子でありながら学僧たちを次々に論破していった妙算。彼になら戦を止めれるのではないか。その期待からであった。


 やはり、キーパーソンは妙算ですね。今回は妙算主役の話になるのかな?
 秀吉の紀州征伐。あまり話に上がらないこの戦い。どう仕上げて来るのかが一番の楽しみですね。詳しくやらない事が多いしね。水攻めとかもやるのかな?
 まぁ、本格的な戦いはまだ先っぽいけどね。

2015年11月29日日曜日

後の小諸藩藩主である

 すっかり遅くなってしまった「センゴク権兵衛」先週と今週の感想でも。
 今回は簡単に書こう。


 仙石家に田宮四郎保富が士官する。アダ名は某。

 葛に惚れるも、引っ叩かれる。

 小西行長から、毛利との和睦が成る。次の目標は紀州と聞かされる。

 妙算に四郎と共に紀州に里帰りを促す。


 なんだか、凄い濃い新入りですね。自称、後の戦国大名ですけど……

 そして、次は紀州のお話ですか。権兵衛にも出番あるかな?有名な逸話は安珍清姫の鐘しか無いけど。
 紀州攻めは詳しく知らないので楽しみです。
 後、孫市が代替わりしたけど…新しい孫市は出てくるのかな?

2015年11月15日日曜日

鬼石曼子

 第四部がスタートした「センゴク」の感想。


 九州の戦国大名。肥前の熊の異名を持つ龍造寺隆信。
 彼の元に、傘下の有馬氏が反旗を翻したとの報が入る。
 
 直ぐさま陣触れをし、大軍をもって有馬領へと出陣する。

 彼は有馬の背後にとある大名がいる事を察していた。

 
 沖田畷にて対峙する両軍。
 湿地の向こう側に柵を設け鉄砲を構える敵軍。そこに続くは一本道。進めば明らかに敗北である。
 だが隆信は進軍する。龍造寺軍に鉄砲は威力と射程距離に優れている。相手の射程外より攻撃すれば、勝てると考えたのである。

 畷を進軍する龍造寺軍。そして相手の射程外より砲撃を浴びせる。
 その威力に敵兵が倒れる。さらに砲撃を浴びせるが……

 なんと、相手は死んだ味方を盾にして銃撃を凌いだのだ。

 そして敵陣より立ち上がるのは丸十字。
 実は簡素な作りだった柵を蹴飛ばし、龍造寺軍に殺到する。
 味方が倒れてもそれを乗り越え龍造寺軍に襲いかかる。

 彼らは敵を恐れない。恐れるのは自分達の総大将だけである。


 この戦いにおいて龍造寺隆信は討ち死に。他の龍造寺軍の主力武将らも討ち死にしている。

 彼らこそ薩摩隼人、島津家の強兵。この戦いの総大将は島津家久。
 後に仙石秀久が大敗北を喫する相手である。


 と言う訳で、第四部スタートです。
 タイトルはまさかの「センゴク権兵衛」、まんまですね。

 さて今回はまさかの沖田畷の戦いです。隆信がカッコイイけど、それ以上に島津が怖い。流石鬼島津ですね。

 で、家久登場だけど…しばらく出番ないよね?その前に根来と四国があるから。
 まぁ何にせよ、次回からどうなるか楽しみです。

2015年10月12日月曜日

第三部、完

 一週間経ってしまったが、センゴク一統記の感想。


 秀吉の元に訪れた権兵衛を出迎えたのは清正正則の二人だった。
 久しぶりに会い、大きくなった二人に驚きつつ案内される。

 御殿まで案内した二人は「連座したくない」と言い、去って行く。

 中には秀政が居て、秀吉は不在であった。
 酒を呑み、旧交を温める二人。
 引田の戦いで若い衆を死なせてしまった事を悔やみ。新たな時代にどんな夢があるのか、それを秀吉に聞きに来たと権兵衛は言う。
 それを聞いた秀政は秀吉の湯治場を教える。ただし連座されたくないので彼は同行しないが。


 湯治場に行き、秀吉と共に風呂に入る権兵衛。
 秀吉にこの先の夢に尋ねるも、秀吉にも解らないと言う。
 秀吉は、お天道さまに急かされている、と言う。先は解らないが兎に角、天下統一せねばと言う。

 そして、権兵衛はもはや大名。家臣に夢を見させるのは自分で行えと言った。


 本能寺の変より始まった混乱は、数多の将の死、没落を経て秀吉の元に天下一統へと進む。次の時代に権兵衛はどう向き合っていくのであろうか。


 と、言う訳で一統記が終わりました。第四部は11月からだそうです。
 なんと言うか、秀吉の下克上の部でしたね。力を示し、官位で上位に立ち、そして天下人へ。信長から秀吉を丁寧に書いていました。中々此処ら辺を書いてるのは少ないので嬉しいですね。(秀吉が信長の後を継ぐのが当たり前な作品も多いし)

 さて次の部は権兵衛のセンゴクの本番ですね。恐らく小田原まで描かれると思いますが、兎に角楽しみです。

2015年10月4日日曜日

新たな時代へ

 中日、最下位は免れたみたいですね。
 それにしてもベイスは……頑張って下さい。


 今週のセンゴク一統記の感想。

 
 於義伊を人質に出す事にした家康。
 彼は於義伊に自分達を憎み、それを源泉に学べと言い含める。
 そして自分達も恥辱に耐え学ぶ事を約束する。


 一方、信雄は領土割譲し官位を上げる。しかし、秀吉はそれ以上の官位を得る。
 ここに置いて、官位で織田家の上となり主従関係を逆転した。

 秀勝と毛利輝元の養女の婚姻もなり、毛利との紐帯を固くする事にも成功した。


 そんな中神子田正治が無断退却により高野山へと追放された。


 この話を聞いた仙石家中は揺れた。権兵衛も又、処罰を受けるのではないかと。
 家臣達は年始の挨拶に行くのは止めるよう言うが、権兵衛は行く事を決断する。
 それは子飼いとして、家族として長く一緒に戦ってきたからであった。

 例え、別人になっていたとしても。



 と言う訳で、戦後処理の回ですね。
 徳川は雌伏の時を過ごし、秀吉は盤石の体制になりつつある。
 そんな中で権兵衛と秀吉の対面はどうなる事か…楽しみです。

 いよいよ次回で一統記のラストです。どう締括られるのかな?

2015年9月27日日曜日

耐える先には

 今回の小牧長久手編で一統記は終了だそうです。
 次の副題?は何になるのかな。権兵衛の本番となる(小田原まで入るよね)次の部も楽しみです。


 信雄の言葉に、そんな事を言う為に戦を起こしたのかと尋ねる秀吉。
 信雄は、秀吉家康両雄を戦わせる。信長の息子としてこのぐらいの余興はいいだろうと言い、高笑いした。

 そんな信雄に秀吉は頭を下げ、織田家を簒奪した事を詫びる。
 
 信雄の返答は、信長に憧れたなら櫓が壊れるまで邁進しろ、と言い。
 そして、既に天下人への欲は無く、子のおしめの方が大切だと言った。


 そうして、信雄と秀吉は講和した。この事に、徳川は当然の如く怒り心頭であった。そんな家臣達を家康は宥める。そして、信雄は秀吉と家康、どちらが統治者として上か比べ負けたのだと言った。



 しかし、一番怒り狂っていたのは家康なのだった。物に当たり散らし、爪を噛み、この屈辱を噛み締めるのだった。



 続きは関ヶ原、って感じの最後でした。
 本当、小田原の後も続いて欲しい描写が多いですよね。

 とまぁ、信雄としては子の命が担保されるなら、って感じですかね。元々、それがこの戦いの発端でしたからね。そういう意味では信雄としては勝ちですね。

 一方、戦闘では負けなかったのに…な家康。本当、怒りを隠すのがうまくなりましたね。この屈辱が関ヶ原に繋がるのでしょう。

 後、三回との事だけど、何処まで書くのかな?家康が上洛するまでだと三回に収まりそうに無いけど……どうなるかな。

2015年9月18日金曜日

二代目のうつけ

 なんか普通に巨人が優勝しそうな雰囲気です。

 中日、来年がんばってください。


 今週のセンゴク一統記の感想。


 まさかの信雄側からの和睦に驚く秀吉。直ぐに考えを廻らし、答えを出す。

 秀吉の答えは和睦を受け入れる、だった。

 既に、件の取次により家康信雄間に亀裂が出来ている事。信雄と和睦することにより、家康は大義を失い和睦に応じ易くなる事。
 そのような理由もあり、決断する。

 だが、信雄指導では駄目である。秀吉は始めから考えていたと言わんばかりに和睦条件をその場で捻り出した。

 一つは、信雄からの人質提出。一つは徳川からの人質提出。最後に、信雄を羽柴徳川間の仲介人とする為に、官位を上げ領土を削減して公卿にする。

 この三つを条件に上げた。

 信雄側の使者、坂井三位の反応は好感触であった。


 だが、その後の信雄の反応は芳しく無かった。
 浅野長吉を始めとする奉行衆に交渉に当たらせるも事態は好転しなかった。
 遂には、浅野が自らの非を責める発言までしてしまった。
 
 秀吉は親類である浅野を処断するわけがない、と優しい言葉をかける。
 と、同時に思い知る。家臣達が自分を恐れ始めたと。


 埒の開かない交渉に、遂に秀吉自ら出る。
 信雄の本城、長島城に軍事的圧力を掛け、信雄秀吉の会見を取り付けたのだった。



 信雄秀吉、二人だけの会見。そこで知ったのは、信雄が徳川に無断で和睦交渉に臨んだ事。そして、徳川を納得させる為にゴネていた事だった。
 すっかり、戦国大名に成長した信雄を見て、父に似てきたと秀吉は言う。
 だが、信雄は秀吉こそ父に似てきたと言う。その影の背負い方に。



 随分と信雄が強かになりましたね。ちょっと格好良く見えたり。
 今回、段々と秀吉の黒い部分が出てきたと言うか。天下人としての業を背負い始めたって感じがします。これで、信雄は秀吉の事を認めた事になるのかな。
 こうなると、次は家康の出方ですよね。次回も楽しみです。
 

2015年9月13日日曜日

まさかの…

 今年のセ・リーグはまだまだ分かりませんね。
 なお、中日……


 今週のセンゴク一統記の感想。

 
 堺衆からの資金援助で兵站は万全となった。
 家康には負けたが、信雄に対しては軍事的圧力を強めている。

 そんな中、民にも厭戦気分が蔓延し始めた。

 そろそろ次の一手を、そう考える秀吉の元に権兵衛からの報告が入る。

 彼からの報告は、長宗我部が織田・徳川連合軍に参加する見返りとして与えられる国が、備前であると言う風聞と摂津淡路播磨の三カ国であると言う風聞が飛び交っている。そして権兵衛が考えるに、これは織田、徳川別々に交渉し計四ヶ国を得ようとしているのではと推測する。
 この報告は秀吉には重要なものとなった。徳川は石川数正と本多正信の二人を競わせている。此度の事は、その結果起こったのではないか。
 さすれば、そこから織田、徳川を分裂させられる事も可能となる。

 取り敢えず、信雄側と接触することにする秀吉。
 信雄の動きは、父信長の様に読めない。そう考えた秀吉は向こうの出方次第で今後の動きを決める事とした。


 だが、信雄側との接触は秀吉を困惑させた。
 なんと、信雄側は和睦を提案してきたからである。


 いよいよ、小牧長久手も終わりに向かってますね。

 しかし、信雄からの和睦とはどういう事なんでしょうね。そもそも和睦が有り得ないと批判されているのに、信雄からとは。次回が楽しみすぎます。

 秀吉の意図しない形で始まったこの戦い。終わりもそうなるのかな。
 信雄の掴めなさが翻弄した戦いな感じがしてきましたね。

2015年9月6日日曜日

米は金なり

 野球?もうシーズオフでしょ(白目)



 来年こそはと思いつつ、今週のセンゴク一統記の感想でも。


 秀吉の語る惣無事構想とは。
 大名達の私戦を禁じ、天下泰平へと導く構想であった。

 戦が大規模化し、割に合わなくなっている現実。そして、気候の変化により不作が減り、戦の起こる理由がなくなっている事。
 これらから、惣無事構想は実現可能な政策となる。

 そして、この構想の肝は米であった。
 米を銭と見て、全国に流通させる。この事により飢えを無くし、戦を無くすのだ。

 更に、全国に直轄領を儲け、米だけでなく、各地の特産品の流れも牛耳る事により秀吉の財力を莫大なものにする構想であった。


 そして、その流通の特権を堺の商人達に与えると秀吉は約束した。


 これにより堺の商人達は秀吉へと投資するのであった。



 秀吉の惣無事構想、のちの江戸幕府の経済政策にも通じますね。

 桶狭間戦記で書かれた小氷河期の気候変動や、信長光秀が危惧した銭の流通の不足、これらから導き出した、構想って感じがします。戦国の終焉も近い、そんな感じ。

 さて、堺の商人達を繋ぎ止める事に成功した秀吉の次なる策はなんでしょうかね。
 直ぐに信雄を籠絡するのかな?

2015年8月30日日曜日

秀吉の天下構想

 最下位脱出したのに、また舞い戻りそうです。
 辛いです。


 さて、今週のセンゴク一統記の感想。


 長久手へと急行したが、秀吉は間に合う事が出来なかった。
 照政より、委細を聞き、厚遇すると約束する。そして三好信吉には頭を丸めさせる。

 
 完敗であった。
 戦線は膠着状態に戻ったが、家康はこの戦勝を方方に広めていた。
 そして、このままでは秀吉側は結束が緩んでいくだろう。

 三成に苦境を話し、決断する。

 信長の「天下布武」路線を捨て、藤吉郎として動き出す事を。


 所変わって、堺。
 堺の商人達は先の敗報もあって、秀吉の力に疑問を持ち始めていた。
 彼らを引き止める為、秀吉は彼らの前で新たな構想を語る。

 その名も惣無事構想である。



 と、言う訳で新たな時代の転換に成りましたね。
 実際、この戦いで秀吉の天下構想(信長路線)が変わったって言われてますからね。

 さて、経済を元にした構想だと言うけれど、それと惣無事がどう結びつくか気になりますね。

 後、秀吉本隊に僅かな手勢の忠勝が挑んだ話出るかな?と思ったら出ませんでしたね。
 ちょっと、ガッカリです。今回忠勝、活躍してないからね。

2015年8月17日月曜日

託すべき者は

 先週も負けっぱなしの中日でした。
 辛いです。


 取り敢えず先週のセンゴク一統記の感想に切り替えていく。


 秀吉の元に白山林での敗走の報が届く。これを聞くと直ぐに軍を整え、秀吉は出陣する。だが、その時には既に森長可が討ち取られた時であった。


 娘婿の戦死を聞き、恒興は敗北を悟る。
 折しも敵の井伊隊は引いている。そこで、周りに盾を並びて簡素な評定の場を作るのだった。
 評定するは、池田家の跡継ぎだった。
 恒興は二人の性格を視て、自らと性格違い政に長けている照政に家督を譲る事を決める。
 そして、直ぐに元助と照政の二人を呼び、その旨を告げる。
 意味を悟る二人。照政は嫌がるも、元助からお前にしか出来ぬと叱咤される。
 池田、森の両家の未来を託され、父と兄から御館様と最期に呼ばれ、照政は戦場を離脱した。

 残った恒興、元助率いる池田勢は、多勢の徳川軍に対し存分に暴れまわった。

 そして……

 恒興は一人床几に座る。そこに現れたのは永井右近。
 信康に使え、自刃後は蟄居し、今再び、家康に召された男である。
 恒興の首をもって家名復興としたいと言う。

 そんな永井に恒興は扇子渡し、次の当主は照政と言い、家康に宜しく頼むと言付けるのであった。


 恒興、元助親子は討ち死にし、この大勝利を家康は方方に告げる。
 その手には扇子が握られていたのだった。



 地味に驚いたのは恒興と信長の享年が一緒だったこと。全く知らなかった。つまり、恒興が年下なのか?

 最期、家康に息子を託したのは、永井の話を聞いて家康の事を認めたからなのかな。まぁ、この後輝政と家康は友好関係になるからその布石でしょうね。


 なにはともあれ、恒興さんの最期、カッコ良かったです。

2015年8月3日月曜日

鬼退治

 …マジで中日最下位になりそう。
 昨年は大失速した八月だけどどうなる事やら。
 
 
 今週はセンゴク一統記は休載だそうで。
 と言う訳で先週の感想でも。


 家康の首を狙い突撃する森長可。
 家臣は焦るも、家康はいたって平静であり。足軽に当たらせる。

 だが、恐怖に駆られた鉄砲足軽は先走り、発砲する。
 これを長可は難なく避け、足軽を蹴散らす。
 続いては槍足軽が当たるも、同じく先走り、長可に蹴散らされてしまう。
 
 長可の勢い、止めること能わず。
 もはや為す術は無い様に思われた。

 しかし、家康は落ち着いていた。彼の目には既に見えていた。既に亡き名将達と同じ様に、勝利への道筋が。

 
 次に控えるは、武田の遺臣達。嘗ての敗北を糧に研鑽し、挽回せんとするもの達。
 今迄の兵達とは違い、存分に引きつけ鉄砲を放す。


 鬼武蔵、眉間を撃ち抜かれ、声も無く馬上で突っ伏すのだった。



 覚醒した家康の凄さが滲み出る回でした。
 また、ここで武田の遺臣を持ってくるのが良かったですね。長篠のリターンマッチって感じでした。

 そして鬼武蔵。強いですね。だけどそれも、弾丸によって……
 声もなく倒れるのは、何とも言えない感じですね。

 そして次は……次回も楽しみです。
 

2015年7月19日日曜日

覚醒の時

 今週のヤンマガ、土曜発売だった……


 と言う訳で、まずは先週のセンゴク一統記の感想。


 秀政はこのまま何もぜずに撤退はすべきでは無いと考えた。
 折しも敗残兵が秀政の陣まで逃げてきたので、彼を案内役とし、敗走した三好隊と合流して徳川軍に攻撃する為に桧ヶ根に潜伏する。

 物見の報告から、家康本隊が動いている事を知ると、千載一遇の好機とし、家康の首を狙う事とする。

 まずは、現れた先遣隊の榊原に奇襲を掛ける。
 康政はこの奇襲に対処出来ず、兵を退却させるしか無かった。それに乗じて追撃をする秀政。このまま、家康本隊に攻撃を仕掛けると思われた。

 数里追撃をした秀政の目に写ったのは朝日に輝く金扇の馬印だった。家康の本隊である。また、耳には鬨の声が聞こえた。

 秀政は家康本隊を目の前にして退却の命を出す。
 無論、配下の者は耳を疑い、何故と訊く。
 一つは、先遣隊に勝利した事で、叱責も少ないだろうと言う事。一つは、家康本隊に一切の動揺が見られない事。最後に、敵の陣容が判らずにこちらの陣容がバレている事。

 それらを理由に、秀政は退却する。

 そして同時に、秀政は家康の底知れぬ才を感じ取っていたのだった。


 と、言う訳でこの戦いで数少ない羽柴方の勝利ですね。
 秀政は才人だからこそ、家康の才を見抜いたって感じかな。
 兎も角、これで中入り部隊は半壊。残りは池田、森の両隊。いよいよクライマックスって感じですね。


 
 そして、今週のセンゴク一統記の感想。


 岩崎城を落とした恒興の元に、徳川軍が攻撃を開始した報が入る。
 恒興は、森隊と共に北上。長可から、すでに三好、堀の両隊が撤退した事。そして家康が出陣している事を知る。


 徳川軍と池田、森隊は仏ヶ根で遂に対陣する。
 ここで家康の首を取れば、それまでの失敗を取り返し、今迄織田家中で後塵を拝していた池田、森の両家の名を高める事だ出来る。
 恒興は奮起し、右翼の嫡男元助と共に、敵左翼井伊直政に攻めかかる。
 直政の部隊は、赤備え。その多くが武田の旧臣であった。直政は何時もの様に、木俣に全軍の指揮を任せると最前線に立って戦うのだ。
 だが、直政の乗る馬が池田隊の気迫に圧されてしまった。

 長可の前面は家康本隊であった。それは恒興が家康の首を譲ったと言う事だった。
 長可はそれに感謝し、家康本隊に突撃をする。

 狼狽する、本隊の兵士達。たが、家康は静かだった。彼の脳裏には、彼が名将と敬う、義元が、信長が、そして信玄が過る。
 家康は、静かに言う。林の様に、そして山の様に動かないと。そうして、魔を、勝利の為の糸口を見つけるのだと。
 家康は悟る、今、学びの境地に達したと。家康覚醒の時である。


 と言う訳で、開戦ですね。
 奮闘する池田、森。だがそれを上回る成長を見せる家康って感じです。
 それにしても姉川で初登場して時から、かなり家康は成長してますね。そして今回遂に、名将の域に達したって感じです。
 こうやって、家康が成長するってのは中々無いので、新鮮ですね。最初から凄いってのも多いからね。
 さて、この後どう采配するのか、そして秀吉は…期待ですね。

2015年7月12日日曜日

崩れゆく中入り部隊

 今週は中日が勝つことが多くて嬉しいです。このまま最下位脱出して欲しいよ。

 今週のセンゴク一統記の感想。


 秀吉の三河中入り策。
 異例と言える二万の部隊は逆包囲を防ぐ為の動員数であった。
 そして、現地での略奪を防ぐ為に、九鬼水軍を使った海上輸送を試みる。

 家康の出方を見て、包囲網を形成すると言う策であった。

 
 本来なら、池田隊は岩崎城を無視しても良かった。だが池田恒興は岩崎城を攻めたのであった。途上の敵城を攻めるは常道ではあったが……

 
 恒興が岩崎城を攻めたと同時刻に榊原康政らは白山林の三好信吉を急襲する。


 家康は、中入り部隊の各武将の序列が定まって無い、と分析する。
 その前後を足止めする事によって第二、第三部隊を立ち往生させる策に出たのだった。


 最後尾の総大将三好信吉の部隊は敗走する。信吉は自身の馬が見つからず、家臣の馬を借りての逃走であった。

 その頃、第三陣の堀秀政は銃声を聞き、前後に物見を出していた。そして、総大将の敗走を知る。
 家康の罠に嵌った事を悟った秀政は、決断を迫られていた。


 家康しゅごい、って感じの回でした。
 この辺は秀吉の地盤が完全に固まってない事を見越しての分断策、ですね。
 後は、秀吉本隊の動きですけど……どうなるかな?

 そう言えば、秀次の馬の件。最初は可児才蔵に借りようとして断られたんでしたっけ。
 出番ありませんでしたね。と言うか、第一部以降全く出てないからね、彼。

2015年7月5日日曜日

長久手戦

 開幕前は、最下位予想に憤ったが、本当にそうなりそうな気配がします。

 ……うん、来年に切り替えていく。



 今週のセンゴク一統記の感想。

 睨み合いの中、手持ち無沙汰になった忠勝は康政の陣にだべりに行く。
 そこに忠次が現れる。彼は家康が射った的を持ってきて、その割れ具合から心の中は平静であると、二人に言う。


 遂に秀吉は三河中入り作戦にでる。三方ヶ原の再現も狙ったこの作戦、故に秀吉は態と情報を漏洩していた。


 そんな中入り部隊を家康は庶民に変装して物見する。
 総大将は三好信吉。恐らくこの戦の先を見据えての抜擢だろうと家康は推測する。
 そして、そこに付け入る隙があった。
 家康は総大将、信吉の首を取ることに賭けるのだった。


 徳川軍は遂に小牧から出陣する。
 最初に中入り部隊に攻撃を仕掛けたのは岩崎城を守備していた丹羽氏重であった。
 彼は中入り部隊を足止めする捨て石だった。だが、この戦いに賭け、別働隊で動いている兄である丹羽氏次の武功を願う。

 後方の総大将、信吉はその重圧に戸惑ってもいた。そんな彼の元に氏次を始めとする徳川軍が迫って居た。


 よくよく考えてみれば、ここで秀次を討ち取っていたら家康の天下取りは頓挫して居たかもしれない。
 それだけ秀次事件は豊臣政権を弱体化させたんだよなぁ、と。

 で、秀次ですがあんまり有能そうでは無いですね。まぁこの時期はまだまだな人ですからね。もっと先なら違った感じになりそうです。


 さて、秀吉の中入り策、そして死中に活を求める家康。なかなか面白くなって来ましたね。

2015年6月21日日曜日

激情再び

 セ界恐慌なんて新たな造語が誕生した今年の交流戦。
 お陰で、大混戦です。だがらこぞ、全球団にチャンスがありそうなんだよね。

 中日優勝もワンチャンあるかな?


 今週のセンゴク一統記の感想。


 家康は、うなされていた。嘗て敗北した三方ヶ原を思い出して……

 双方、砦を築き睨み合いになった小牧の戦。
 このまま此処で対峙していたら、手薄になった本国三河が危ない。そう推察した忠次は忠勝や康政に相談する。

 一方、秀吉は三方ヶ原での再現を目論む。
 三河中入り部隊を出し、家康が釣られたところに秀吉本隊がこれを追撃する。
 そして重要な囮役に先の羽黒で敗北した森長可らを抜擢する。

 徳川の軍議の席で忠次は一旦の撤退を提案する。すでに、他の者達には話を付けており、賛同する。
 だが、家康は違った。彼は、激昂し、机を殴りつけて言う。
 羽柴を本気にさせよ、と。


 久しぶりに熱い家康が出ましたね。
 三方ヶ原の時の様に、死地に飛び込まなければ、先は無いと知っているのでしょうね。
 
 後、秀次が出てきましたね。まぁ、モブっぽかったけど。この先出番があるか解らないから、どう扱われるのかな?楽しみです。


 そうそう、地味に三河中入りが秀吉の策になってますね。最近ではこちらが主流なので当然かな。

2015年6月8日月曜日

猿狸合戦

 なんか、色々忙しかった。

 ともかく、先週と今週のセンゴク一統記の感想でも。


 
 先週のセンゴク一統記。


 酩酊した長可。そして背後から忠次隊の攻撃を受けてしまう。
 これでは戦う事もままならず、敗走するしか無かった。

 この報告を聞いた恒興は激昂するも、処罰は秀吉に委ねる。
 そして、自身が秀吉の風下に立った事を自覚するのだった。

 秀吉は、家康が自身の名義で調略を進めているのを知り、彼もまた野望を抱いていると考えた。
 倒すべき敵は信雄では無く徳川家康であった。

 
 さて、秀吉の前に出た池田、森、尾藤。彼らにどんな処分が下されるのか。


 もはや、完全に織田を乗っ取った感じですね。
 天下人へと着実に歩み秀吉、対する家康は?
 そんな感じで今週のセンゴク一統記へ。


 秀吉は三人を労い、不問にした。

 そして、機を見て三河中入りをするので、そこで死力を尽くして欲しいと言う。


 三人との会見が済んだ後、秀吉は三成に自分は非情か、と問う。三成は情を悪用する者こそ名君であると言う。
 その言葉で楽になる秀吉。と、同時に自ら命を投げ打つ事が出来る家臣を多く抱える家康が、どういう男か気になるのであった。

 
 秀吉、家康両者陣地を構築し長期戦となる。それは奇しくも賤ヶ岳と同じであった。

 家康は諸将を前にして言う。
 秀吉の力は強大だと。そして自分達は、三方ヶ原の時もそうだが、戦場で戦う事で学び成長してきた。そして今、日ノ本第二の大名家になった。次は秀吉と戦い、学び、そして追い越すのだと、力強く言うのであった。


 遂に両者の頂上決戦が始まる。


 前哨戦も終わりいよいよ本番、と言った感じです。とは言えしばらくは睨み合いですが。
 少々の毒を持った秀吉もいい味だしてます。そして、家康が普通の人って感じがして親近感を持ってしまします。大いなる凡人とも称される家康、だからこその描写ですかね。

 そう言えば、三好秀次はまだ出てないですね。豊臣政権を描くなら重要な役の彼、まさか出ないって事はないよね。

2015年5月30日土曜日

鬼たる者

 まさかの監督抹消でどうなるドラゴンズ。

 去年のFAが空振りだったからね。松井の急成長に掛けるしかないのかな。



 今週のセンゴク一統記の感想


 恒興を残し、尾藤と備えとして出陣する長可。
 家を焼き、民兵を容赦なく撃ち殺す姿は正に鬼であった。
 これには尾藤も何も言えなかった。

 
 阿修羅の如く進軍する長可に対し家康は忠次らの部隊を当てる。

 宵闇に紛れて奇襲を掛ける酒井達。
 その第一陣は奥平信昌。鬼武蔵に対する恐怖を抑えて襲撃する。
 だが、鬼の形相で突如の襲撃に対した長可を見て怯んでしまう。
 これまでか、と思った時に長可は酩酊して寝てしまう。

 何とか軍を乱すこと無く、襲撃に成功した。続く第二陣の松平家忠が鉄砲で撃ち掛かる。そして、本隊である酒井忠次が背後から迫っていた。



 忠次が出した、金四郎翁が誰かと思ったら、松井さんだったのか。
 こんな激しいエピソードがあったなんて知らなかった。

 鬼武蔵は安定の鬼武蔵でしたね、鬼武蔵すぎて怖いくらい鬼武蔵です。
 かなり、徳川の者たちも恐れているね。それだけにまさかの結果です。本当に酔いつぶれるとは…鬼だけに。

 さて、この結果秀吉はどう動くか、楽しみですね。

2015年5月24日日曜日

鬼武蔵、出陣

 中日五割の壁

 まぁ、今のところゲーム差は少ないので悲観はしてない(白目)

 ベイス首位って言う確変も起きてるしね。これからこれから。


 今週のセンゴク一統記の感想。


 滝川らの伊勢侵攻。そして池田の犬山城奪取。
 予見していたような秀吉の手に狼狽する信雄。
 そして激昂のまま出撃しようとする。

 だが、それは家康によって止められた。
 鏡を取り出し、自身の顔を見せられる信雄。そして、家臣を安心させる為にも平静を装うべし、と諭す。
 その言葉に従い、信雄は冷静なふりをし、家臣に命を下す。

 一見、落ち着いて見える家康だが、彼もまた、焦りを感じていた。


 劣勢の中、犬山まで兵を進める家康。池田隊の進出を見、小牧に陣を張る。
 そこで、付近の者に池田隊の規模を聞き軍議を開く。

 家康は、伊勢方面に居た酒井隊を小牧に呼び寄せる事にした。
 だがそれは信雄の本拠を手薄ににする事を意味した。これは敵の裏をかく作戦だが、問題は信雄が了承するか否かであった。


 信雄と会い、提案する家康。勿論、信雄は渋る。自分の妻と子を犠牲にするのか、と。
 家康は覚悟を秘めた目で信雄を視る。その覚悟、そして以前家の為に家康が妻と子を犠牲にしたことを思い出した信雄は、自分も腹を決めるのであった。

 不幸を見つめる事で繁栄に繋がる。果たして秀吉に勝利することが出来るのだろうか。


 一方、犬山を占拠した池田の元に森長可が現れる。恒興は長可が怖いので、代わりに尾藤が会う。
 犬山に現れた長可の目的は徳川軍のさらなる追撃であった。尾藤は説得を試みるものの、長可は一向に取り合わない。
 遂に折れた尾藤は長可の出陣を許可する。


 今回、羽黒の陣かと思ったら違ったよ。

 信雄と家康がいいコンビっぽくなってて面白いですね。家康も信雄同様、焦っているところとか、家康がすっごい普通の人っぽくて好感が持てます。

 そして、鬼武蔵登場。武田征伐の時はちょい役でしたが、今回は大活躍しますね楽しみです(なお戦死の模様)
 それにしても、この人と乱丸が兄弟とは思えませんね。いや、ホント。

2015年5月3日日曜日

まずは一手

 春の珍事になりそうな、今日このごろ。
 そう言えば交流戦って何時からだっけ?


 今週のセンゴク一統記の感想。


 信雄の戦略を読む秀吉。
 尾張からの進軍路は二つ、伊勢を経由して近江に入るか、もしくは美濃を経由して近江に入るか、である。
 伊勢なら、信雄の旧領でもあり豪族達を差し向ける事が可能。また美濃は信長の乳兄弟であった池田恒興がいる。また信長に恩を受けた者も多い。
 そして、二つの進軍路いずれも近江の堀、蒲生と戦う事となる。
 つまり、信雄の狙いは美濃伊勢同時侵攻である。


 敵の戦略を推察した秀吉は次の手に移る。要は池田恒興。彼を味方にする事が勝利への布石であった。
 秀吉は尾藤に、自身の調略の術を叩き込む。そして恒興への使者として送り出した。

 尾藤は使者の任を果たす。
 これを聞き、池田家臣達は中立し後に和睦の仲介者と成る事を恒興に進める。
 だが、恒興はこれを一喝する。
 これまで秀吉と共に戦った恒興は知っていた。彼は信長に次ぐ為政者だと。
 だから、秀吉に付くのを決めたのである。


 家康と信雄は清州城で合流した。
 すでに、信雄は勝った気でいたが、やはり秀吉の軍略は彼らの上を行った。
 秀吉の動きに信雄は動揺する。特に、蟄居していた滝川一益が挙兵したのは寝耳に水であった。
 その上、池田恒興が犬山城を奇襲で落とすのであった。

 諸国の将達は悉く秀吉に付く。
 未だ戦国の世では皆、義より強き者に付くのである。


 
 折角、カッコ良かったのにまたダメ将になっちゃた。
 まぁ、信雄もある程度は予想はしてたのかね?強がりっぽいけど。

 と、言う訳で、家康信雄の戦略を読み解き、逆転した秀吉が一歩リードですね。
 さて、秀吉はこれで勝利を確信しているのか……

 この後は羽黒の陣。家康がその強さを見せる…ハズです。
 楽しみなのに、次休載みたい。

2015年4月26日日曜日

宿命の対決

 ナゴド以外でも勝ってください(念)


 今週のセンゴク一統記。


 北条と和睦ならば、織田領に攻め入らなければならない。
 果たして許されるのか、家康は自問自答する。

 自分には、今川義元や織田信長のような美しさがあるのだろうか。
 そう考える。


 笠寺にて信雄と会談を設けた。そこで、信雄から羽柴秀吉と戦う旨を聞かされる。
 家康の待望と懸念、その両方が現実となった。

 信雄から、自分を仲介にしたのはこの事態を予測していたからなのか、そう尋ねられる家康。だが、そんな事は無い、と言う。

 家康は各勢力への根回しを提案する。秀吉有利の今なら、もし仮にこちらの動きを知り、根回しに走っても各勢力は本気と取り合わないだろうから。


 会談が終わり、信雄は動く。三家老を殺害し、長宗我部に協力を要請する。


 この報を受けた秀吉は、表面上は余裕見せる。
 だが、背後に家康の影を見た秀吉は自分一人で彼を打ち破る戦略を考える。
 家康に自分の力を見せ付ける為に。



 秀吉がマジに成りましたね。
 長篠の時もそうだったけど、かなり家康に対して警戒してますね。これは最期まで家康を信じない、って感じになりそう。

 あと、信雄が割りかし馬鹿では無い感じに成りましたね。北条との仲介の事、自分に頼むのがおかしいと考えているからね。まぁ確かに、実質的な後継者と成るのは信孝(事前の評判でも)ですから、この時の信雄はちゃんと解っているんですよね。
 こうなると、この戦いでどう動くか楽しくなりますね。


 家康と秀吉の対決、この後どう動くか楽しみです。

2015年4月19日日曜日

賭けの神託

 中日が好調だけど、正直少し怖い。
 いつ反動で落ちてくるか考えると怖い。

 何とか、大型連敗しませんように。


 今週のセンゴク一統記の感想。


 家康と信雄の繋がりは天正壬午の乱に遡る。
 この時の徳川、北条の和解の仲介したのが信雄だった。

 天正壬午の乱は、最初は北条が上杉、徳川両家と争う。だが、不利と見た北条は上杉と結び狙いを徳川一つに絞る。
 兵の動員数に五倍近い差がある両家。北条の勝利かに見えた。しかしながら徳川は五倍近い北条と互角以上に戦ったのだ。これにより、両家の和睦に進むのだった。


 和睦直前、その是非を決める為に諸将が浜松城に集った。
 酒井忠次、本多忠勝は和睦に不満。榊原康政はそれもあり、と考えていた。

 家康と共に皆は和睦か否かの最終判断をする。和睦が一番である、とするもやはり不満が噴出。最終的に蜻蛉切で銀杏が切れるかどうかの賭けをすることになった。

 結果は否。銀杏は切れなかった。

 場は紛糾する。だが、家康が妻子を処断した時と同じである。と言うと他の者達は皆、押し黙ってしまった。結果を受け入れざるおえないと。


 実は家康も北条との和睦は避けたかった。それは、北条と和睦すると徳川の拡大先は西にしかなくなる。そう織田領へ攻めこまなくてはならないのだ。
 それは不義である。だが、それでもそうしなくてはいけない。その覚悟を持たなければならなかった。


 なんともはや、な展開。
 まぁ、史実を知ってるとここでの神託?はもっと別の意味があったって感じですね。
 ある意味、家康が天下を取るその一歩目というか、何というか。

 家康は、盟を破らなきゃ、と思っているけどそう歴史は動かなかったってとこかな。
 まぁ信雄のお陰で家康の懸念は杞憂となったよね。

 なんか、纏まりの無い感想だけどこの辺で。
 そういえば昌幸は出ないのかね。

2015年4月12日日曜日

受け継がれし狂気

 今週のセンゴク一統記の感想。


 淡路の権兵衛の元に秀吉からの指示が飛ぶ。
 一つは、長宗我部の来襲に備えよ。
 そして来襲したら、防戦し秀吉本隊の到着を待てと。

 もう一つは、長宗我部の兵の動員数の多さの謎を調べる事。
 こちらは内密に、とのことである。

 秀吉の四国征伐が迫っている…そう思われた。


 信雄に男児が誕生し三法師と名付けた。
 それを名分とし、秀吉は信雄の後見人としての地位を剥奪、安土城からの退去を命じる。
 無論、信雄には理解出来なかった。
 そんな彼に三家老は、力も名分もあちらにあり、どうにもならないと説得する。

 ならば力があれば問題無いと信雄は理解する。

 信雄は自らの子の為に、秀吉と戦う事を決意する。そして、三家老に相談せず、父の盟友であり、妹の旦那の父であった、家康と協力し秀吉に対抗する事を決定した。
 そんな信雄に反対する三家老だったが、すでに狂気を纏った信雄は三人を手討ちとした。



 このまま信雄が空気になると思ったら、ならなかったよ!!
 我が子の為に覚醒した信雄。その狂気は父である信長を彷彿させる。
 やはり、信長の子って感じ。信忠や信孝には無い恐ろしさを感じたよ。

 こうなってくると、俄然信雄の動きが気になって来ますね。今迄の汚名を晴らす程の活躍を期待してしまう。

2015年4月5日日曜日

静かなる炎

 今年の中日は強い(確信)

 開幕で三連敗して不安になったらその後連勝で嬉しいです。なんと言うか、今年は違う!って感じがします。
 後はこれが一過性のものにならない事を祈ります。
 解説者たちの最下位予想を覆せ!!


 今週のセンゴク一統記の感想。


 随風は幽玄の智を得るには、澱みが視えなければならないと言い。家康はその可能性を持っていると言う。
 人智を超える領域、それは幼子程踏み入る事が出来ると言う。

 
 家臣の呼び声で家康は目を醒ます。随風と会っていたのは短い時間だったが、家康には一晩以上の邂逅にも思えていた。
 僅かに残る記憶。それを思い出し、於義伊を呼び出す。


 家康の次男、於義伊。かれは正室の子では無いが、家康が長男信康と正室築山御前を処断した信康事件により、現在は嫡男と成っていた。

 薪能を見て気絶した於義伊。彼は昔、処断される前の築山御前と会う記憶を視る。


 気絶から回復した於義伊は父家康と対面する。そして家康は頭を下げ、今迄不遇していた事を詫びる。
 だが、それは夢の中でされた、と言う於義伊。そして続けて言う。徳川…松平の家は家勢あれど、同じ位の不幸もあった。そして今、五ヶ国の大大名になる家康は一層の不幸を背負っていると。

 それを聞き家康は悟る。不幸が徳川を強くすると。そして、不幸から目を背けず受け入れる事こそ、随風の考える幽玄の智に近づく第一歩であった。


 そんな中秀吉から書状が届く。それは家康の事を家臣扱いするものであった。
これに対し、家康は皆に、怒りを抑え、この屈辱を身に沁みさせ、忘れぬように言う。


 そんな中、信雄に男子が誕生するのだった。



 まさかの於義伊の登場。確かに、この後、秀吉の人質になるから出さないわけにはいかないかな?最期にチョロッと登場とか思ってたけど。

 信康事件に関しては踏入ませんでしたね。信長の命ってのは、ほぼ否定されてるけど。その時生まれている秀康、秀忠(ギリギリ生まれてなかったけ?)の歳を考えると、家康主導でもかなりの苦渋の選択って感じですけどね。
 まぁこれだけで一本、話が出来るので仕方ないのかな、深入りしないのは。


 さて、成長し続ける家康。秀吉との戦いの果てに何を視るのか楽しみです。
 そして信雄の空気の読まないっぷりが凄い。

2015年3月24日火曜日

英雄二人

 オープン戦も終わり、いよいよリーグ戦開幕。
 今年のセ・リーグはだいぶ混戦模様ですね。優勝候補の巨人、広島がイマイチでしたからね。
 中日はと言うと……今年も大変な感じがしそうです。


 今週はセンゴク休載だった。
 忘れていた、先週の感想を。


 摂津から美濃へと移動になった池田恒興。これを不服とし、秀吉に意見をする。だが硬軟織り交ぜた秀吉の話術に丸め込められてしまう。

 さて、秀吉が恒興を摂津から追い出した理由。それは大坂城を改修し、安土城を超える城を築く為であった。

 官兵衛は余りにも性急な野心の露わを懸念するも、秀吉にはそうしなければいけない理由があった。
 それは徳川家であった。
 家康には信州と甲斐の確保を可しとした。寧ろ他国から守る為に。
 だが、腹の中が読めない。敵ならば戦いの中で腹が読めるが味方ならそうもいかない。
 秀吉は一度、家康と会見をしたいと望むのであった。


 浜松城の家康の元に一人の僧が訪れる。それはあの随風であった。
 人間の師となる、義元信玄信長を喪い、今の世に学ぶべき人物が居ないと思った家康は人智を超えた幽玄を学ぶべく随風を呼んだのであった。

 だが随風はまだ人間には学ぶべき人物がいると言う。
 それは羽柴秀吉である。

 しかし、家康は一度も戦った事の無い相手に頭を垂れ教えを請うなど、と否定する。
 それは戦国大名としての性である。


 ここで随風再登場です。光秀との接点がどうなるか楽しみです。
 無論彼が後の天海僧正なのは確定ですよね。

 この感じだと、小牧長久手の主役はやはり秀吉家康ですか。まぁ当たり前だけど。
 信雄の出番があるのかな(カッコイイ)

 そう言えば恒興さん、ここで戦死するのか…そこも気になるね。ここまで余り格好良く無いからさ。

2015年3月15日日曜日

新たなる戦雲

 今年のセ・リーグは面白くなりそうな予感。大きく順位が変わる可能性も。

 まぁ、シリーズ始まって巨人独走ってパターンも無い訳では無いので蓋を開けてみなければ解らないだろうけど。


 今週のセンゴク一統記の感想。


 漸く、権兵衛の元に宛行状が届き淡路の大名となった。協力した国衆らに知行を与えた後仙石家では宴が催された。
 そんな中、権兵衛の妻と子達が淡路へとやってきた。感動の再会……とはならず船酔いでグダグダであった。

 兎にも角にも、権兵衛は久しぶりの逢瀬となった。


 一方、織田信雄の妻が懐妊した。これを喜んだ信雄は子に三介と吉法師を合わせて三法師と名付け用と言うのであった。

 この報は官兵衛を通じて秀吉にもたらされる。
 信雄が余計な野心を持つ可能性がある。それに対し秀吉は、三法師が殺される前か後どちらの時に信雄を排斥すべきか訊く。官兵衛は名目上の三法師が殺されるのは可しとせず、その前に排除すべきだと進言する。



 秀吉黒いね。
 三法師が殺されれば、完全に秀吉の天下。自分の養子を織田家トップに据えると言う事も出来るし。
 まぁ、何と言うか秀吉有利な状況が直ぐに出てきましたね。これも天運ってものなのかね。

 一方信雄は……覚醒とかないのかな。今迄、秀吉との決裂は、漸く秀吉の野心に気付いた、って感じなのが多いから、これは新鮮。だけど、これだとそう言った気付きはなさそう。自分の身が危険になったからって感じで秀吉と対決するのかな。
 それなら和解したのも理解はしやすくなるかな?
 ともかく、余り格好良くは描かれなさそうです。

2015年3月8日日曜日

新たな時代へ

 今週のセンゴク一統記の感想


 捕らえられた佐久間盛政。なんと、秀吉から登用の話が持ち掛けられる。
 だが、盛政はこれを断った。

 彼は世の移り変わりを予感していた。その前に戦国武将をしたかったのだ。


 盛政は、市中引き回しの上、打首となった。


 四国で元親に敗れた権兵衛。そんな彼の元にも賤ヶ岳の勝利の知らせが届く。

 嘗て、勝家には称された。また、盛政とは三方原を一緒に潜り抜けた戦友だった。

 思う所は多かった。
 されど、全て飲み込んで、羽柴勢勝利に湧く部下達と共に喜ぶのだった。



 と、言う訳で賤ヶ岳の戦い終幕です。
 盛政の事は、権平と似た理由な感じですね。戦乱の中戦国武将として散りたいとは……そう考えると、幸村とも通じそうなところ。そう言えば真田家はまた出てくるのかな?
 まぁ、小田原は絶対書くから再登場しない訳ないか。

 さて、いよいよ秀吉の天下って感じですが、もう一波乱あるんですよね。次の小牧長久手編、楽しみです。

2015年3月1日日曜日

何時か来る報い

 オープン戦も始まり、いよいよ本格的な野球シーズン到来ですね。
 今年はどうなるでしょうか。取り敢えず、オープン戦最下位は避けて欲しい所。


 今週のセンゴク一統記の感想


 勝家を倒し、続いては信孝の攻略に手を付ける秀吉。
 信雄を動かし信孝を包囲する。この期に及んで秀吉の真意に気づかない信雄に呆れ、信孝は降伏する。

 これにて遂に統治者として、天下人となった秀吉。だが、驕ってはならぬと肝に命じる。

 茶々ら三人は秀吉によって保護された。彼の命により丁重に扱われる三人。茶々は、表向き感謝し悔しさを隠すのであった。

 信孝の降伏の後、彼は切腹された。秀吉の才を認めつつ、何時か因果が廻るそと言い果てる。


 驕ってはならぬと自分に言い聞かせる秀吉。だが否応無く、周りは持ち上げるし驕る者もいる。
 一抹の不安を持ちつつ、秀吉は天下人としての道を歩むのだった。



 壮大なフラグ回でしたね。
 後の歴史を知っているだけに、結局無理だったのかな~と。天下統一後の秀吉の豹変は酷かったからね。家康が居なければ乱世に逆戻りしてもおかしくなかったし。

そう言えば、一益には触れてなかったね。それは来週なのかな?

 

2015年2月22日日曜日

一つの終わり

 戦国無双4Ⅱ、直政シナリオクリアで止まってる。でも、これだけで満足しちゃった自分が居る。
 ほんと念願の参戦だったからね。

 時間見つけてプレイするしかないか。


 今週のセンゴク一統記。


 天守にまで羽柴勢の攻撃が掛かる。
 それに対し、勝家は天守に火を放つ。ここに残るは、勝家と運命を共にする事を決意した股肱の臣、そして彼らの女房衆だ。

 臣等は腹を切り、女房衆は勝家によって手折られる。

 そして、残った市と言葉を、肌を重ねてその手に掛ける。

 一人、最上階へと上り、一献する。その脳裏には信長、そして自分と秀吉が浮かぶ。信長は道理を覆した秀吉に驚くと共に、勝家の奮闘を賞賛する。

 高欄へと出る勝家。眼下には秀吉が見える。その彼に見せ付けるかの如くに切腹をする。腸を投げ飛ばし叫ぶ、自分の切腹を後学とせよ、と。

 織田家筆頭家老柴田勝家、北之庄城と共に炎に消える。



 叔父貴のカッコイイ最期、ありがとうございます。

 勝家はかっこいいね。秀吉とは紙一重の差で負けた感じがします。それは運か、それとも統治者に、織田を乗っ取ると言う覚悟の差のかな。
 天下分け目の戦いって感じでしたね。
 
 とは言っても秀吉にはもう一戦、天下分け目が残っていますけど。

 さて次回は、盛政や信孝辺りの話かな?茶々もやるかな?
 その辺りが終われば次は小牧長久手。久々の家康に期待しちゃいます。

2015年2月8日日曜日

託されるもの

 なんか、色々忙しかった。
 そんなこんなで、先週と今週のセンゴク一統記の感想でも。


 先週のセンゴク。

 賤ヶ岳で敗北した勝家。お市らがどう出迎えるか緊張する。だが、そんな心配は杞憂だった。お市や娘達に暖かく迎え入れられる。

 家族と共に最期の団欒を楽しみ勝家。
 お市の傍らで眠りに着く。そんな二人の寝室に忍び込む茶々に気付き、最期の話をする。お市が今迄戦乱の世で女として生きてきた事を茶々に伝える。そして、勝家と運命を共にする事を話す。

 城兵達が眠りに着く中、遂に羽柴軍の総攻撃が始まった。


 今週のセンゴク。

 羽柴軍の総攻撃に対し、生きたい者は脱出をそうで無い者は自分と共に戦う事を支持する勝家。そうして、天守へと登る。

 天守に集まった兵達を最期の宴をする。それを見て(参戦しようとして気絶させられていた)茶々は激怒する。そんな茶々に勝家は槍を持たせ、自分を突けと言う。
 当然、そんな事は出来ない茶々。勝家は、柴田家の為に怒った事を感謝し、生き延びるよう示唆する。


 天守を降りた茶々は二人の妹の下に行き、共に生き延びる事を誓うのだった。


 先週今週と、見ると母と義父にそろぞれ託された、て感じですね。
 茶々が凄いカッコイイです。こうなると茶々の最期まで見たくなるけど……難しかな、やっぱり。

 彼女達が今後センゴクでどう描かれるか気になりつつ、以下次号、ですかね。

2015年1月25日日曜日

府中にて

 今週のセンゴク一統記の感想。


 全軍撤退した柴田軍。

 勝家は利家の居城、府中城へと赴く。
 一体何をしに……ざわめく城内を鎮め、利家は丁重に迎え入れる。

 勝家は、利家を全く責めずに寧ろこれからは秀吉に尽くしてくれと言う。
 そして一杯の湯漬けを所望するのであった。

 利家は自ら作ると言い、台所に赴くと涙を流すのであった。


 府中城を離れ北ノ庄城へと行軍する。だが、敗戦の後どう家に帰ればいいのか判らず勝家は皆に聞く。
 そこで一人の老兵が、悲しいある親子の話をする。そして、子は親を良く見ているし、武家の子としてどう迎え入れればいいか知ってると言った。

 その言葉を胸に仕舞い、勝家は帰城する。



 戦後の利家と勝家の話は好きな逸話の一つですね。敗戦の原因の一つ、その張本人に向かってのこの言葉。彼の器の大きさを物語るエピソードですよ。

 後半の話はちょっと恐ろしかったですね。同時に当時の苛酷さが窺い知れます。
 ……これって元ネタは何なんだろう?

 後、玄蕃が生きてましたね。この戦で討ち死にした、と思っていたけどど自分の勘違いだったか。これからどうなるんだろう。

2015年1月11日日曜日

衰えた鬼

 成人の日の事をすっかり忘れていた。

 と言う訳でまずは先週のセンゴク一統記の感想。


 二つの砦を落とした佐久間の元には続々と投降者が現れる。
 これで柴田軍の勝ちかと思われた。
 だが、秀吉の到着により勝勢で有ったにも関わらず士気は逆転してしまう。

 退却するか、迎え討つか。盛政は決断を迫られていた。

 盛政は秀吉を過小評価などして無い。むしろ恐ろしいと思っていた。
 秀吉が創る世は、理知的な世であり。自分のような熱き将が生きられる世か疑問を抱いていたのだ。


 結局、盛政は退却を選択する。それは、嘗て権兵衛から言われた「生き残れば何とかなる」その言葉を思い出したからだ。


 だが、秀吉はその時を待っていた。
 盛政が退却すると同時に、追撃の命を下す。結果、佐久間隊は散々に打ち破れた。
 
 そんな柴田軍に追い打ちを掛けるかのように、前田隊が賤ヶ岳から退却を始めたのだ。



 秀吉の到来で一片に戦局がひっくり返りましたね。流石と言うべきか。

 引田の時に明算が言った、権平達が秀吉では駄目だ、と思った理由がこの、熱く生きられないって事でしょうかね。確かに、信長の下克上の熱とは真逆だしね。

 これで次回は盛政討ち死にかな?と思ったけど違った。


 今週のセンゴク一統記の感想


 堀秀政の砦を攻めあぐねていた勝家。玉砕覚悟で力攻めすべきとの進言も勝家は退けていた。
 だが、佐久間隊の敗走の伝令を受けると遂に覚悟を決め、最期の力攻めに望む。

 自ら陣頭に立ち砦を攻める勝家。一方、秀政は戦後の事を考え勝家を鉄砲で撃たぬ様命じる。と同時に勝家は両者の遺恨を無くすために戦っているのではと感じた。


 勝家は当然信長より年上だ。信長でさえ年で衰えた、勝家もまた然りであった。
 その事を利家は誰より知っていた。秀吉の誘いに乗ったのも、勝家から重荷を降ろそうと考えたからでもあった。


 徐々に足が動かなくなり、声が掠れ始める。
 それでも攻め上がろうとしたが、遂に膝を着いてしまった。
 見上げれば月光に照らされる若き秀政が見えた……

 終わりを覚り、遂に勝家は退却するのだった。


 少し悲しかった。考えてみれば勝家だって衰える訳なんですよね。
 こうなると、戦前の利家と秀吉の会話が意味深になりますね。あれは利家、秀吉だけでなく勝家も指していたと。少なくとも利家は勝家を思い出したんだろうと。

 とうとう、一つの時代が終わり次の時代へ移る時が来た。という感じの回でした。
 勝家の最期は再来週かな?盛政の事もあるし。
 賤ヶ岳編もいよいよ残り僅かですね。