2019年7月21日日曜日

権兵衛と久太郎

 先週と今週のセンゴク権兵衛の感想。

 寅の刻。空が白んで、夜明けが近づく。
 そんな中、権兵衛の元に掘監物が現れる。そして告げる、堀隊は退却する、権兵衛も退却の下知をするように、と。
 当然、権兵衛には理解出来ない。監物に仔細を聞こうとする。しかし、取り付く島もなく、監物は退却を告げる。
 権兵衛は久太郎はそんな奴では無い。そう思い、久太郎の元に行こうとする。しかし、監物は実力で止めようとする。
 そして、ついに権兵衛が謀反したと言ったのだ。
 仙石隊と堀隊との間に緊張が走る。それを大声で止めたのは森村吉であった。村吉は権兵衛がかつての猪武者では無いと言い。そして、堀隊も仙石隊や徳川を裏切らぬ、殿の知音を信じるように諭した。
 続いて藤兵衛も、権兵衛の友を見る目は秀でていると続けた。
 この言葉に監物は考えを改め、非礼を詫、権兵衛を九太郎の元に案内する。

 堀久太郎が乗っている船に案内された権兵衛。そこで見たのは、口から血を吐き、近習に支えれた久太郎の姿だった。

 早川口を守る笠原正厳は父、松田憲秀と協議していた。正厳はかつて国に背いた為、挽回を望んでいた。しかし憲秀は相手が堀秀政と知り、軽率に打って出ることに否定的であった。
 しかし、正厳の熱心な言葉についに折れ、秀政の首を取るように言うのだった。

 
 堀久太郎は息も絶え絶えであった。しかし、彼は戦うつもりであった。そんな久太郎に権兵衛は馬鹿を云うな、と言った。権兵衛を指差す久太郎。権兵衛にはその意図は直ぐにわかる「お前が言うな」である。
 権兵衛は、久太郎の状態を見て、退却を決める。それは久太郎の求める美しい戦では無いからである。
 権兵衛は殿軍は自分がすると言う。出会った時を思い出し、久太郎に命を拾ってもらったから、そう言った。
 久太郎は脇差を抜き、権兵衛に向ける。それはまるで、出会った時に刀を向けどう生きる、と問うた時のようであった。
 権兵衛は、わかっとる、と答えた。

 権兵衛は監物に退却と殿軍の話をする。そして、旗と武具、城攻めの用具も一応残すように言う。更に、池田隊へ策の中止を伝えるように頼んだ。
 監物は完遂したら、殿軍の武功を申し上げると約束した。

 後の石垣山では城普請が大急ぎで進められていた。それを見回る秀吉。
 今朝は掘隊らが抜け駆けの城攻めが行われる日。秀吉は名人久太郎のお手並み拝見と言うのであった。

 北条側、笠原正厳に、敵の退却が伝わる。しかし、相手の旗印は掘である。久太郎の謀を警戒して、まずは射撃に務めるのであった。

 権兵衛達は盾で防御しながら、浅瀬に乗り上げた船を押していた。
 戸次川よりましだ、と言いつつ味方を鼓舞する権兵衛。
 見事、船を浮かす事に成功。続いて武器弾薬や攻城具を船から受け取る。
 受け取った鉄砲を権兵衛は謎の覆面男に渡す。そう妙算である。
 権兵衛は知ってか知らずか彼に言う。挽回の助けに来てもろうたが失敗だと。
 そして言う。邪気払いにあの虎口を攻めないか、と。
 妙算は言う。いいんじゃないか、と。


 とうとう、虎口攻めが始まりますね。
 久しぶりの登場の九太郎はもうすでに……って感じですね。五月の終わりには亡くなっているでしたっけ。あの時出会った二人の運命がここで分かれる、って事ですかね。ものすごい伏線回収ですね。
 因みに、久太郎がここで亡くなるの全然知らなくて、小田原城近辺をマップで調べていたら……それで権兵衛と久太郎なんだな、とガッテンがいきました。

 権兵衛は殿軍と言っていたけど最初から自分たちだけで虎口を攻めるつもりだったんですね。それが権兵衛の生き方、なんでしょう。
 妙算の事も気づいている、ですよね。権兵衛の事だから気づいてなくてもおかしくないけど。後、可児才蔵もいたから、虎口攻めに加わるのかな?

 とにかく、いよいよ挽回の為の戦いが始まります。

2019年7月7日日曜日

そして夜は空ける

 今週のセンゴク権兵衛の感想。

 波風に紛れての仕寄り作りは北条に気づかれすに進むかと思われた。
 しかし、氏直は篝火をけさせるのであった。
 氏直は新月の夜襲を警戒していた。故に、目印になる篝火を消させるのだ。
 配下の者は自軍の監視が出来なくなると難色を示す。しかし、氏直は味方は信じるもの、と言う。そして、兵が守護を怠るのは北条の政に怠惰があるのだ、と言う。

 北条の篝火が消えていく。
 襲撃の第二陣の池田隊は困惑する。敵に夜襲を看破された懸念が生じる。
 照政は第一陣の伝令を待って判断することにする。夜襲の断念も視野に入れて。

 篝火が消えた事は、第一陣の仙石隊にも不安の種を与えた。
 直後に敵から発砲される。敵に気付かれた、皆に緊張が走った。
 しかし、とある者が言う。威嚇射撃だと。
 権兵衛はその通りだと思い直す。しかし、物言いが不遜であった為に、明るくなったらぶん殴ると言った。
 権兵衛は威嚇だ、と言い配下の者達を励ます。
 そうして、発砲音が鳴り響く中、仕寄の制作が再開される。

 北条方は気づいていた。それを確かめる為の発砲であった。
 早川口の担当の笠原正厳は報告を受けると、父と評定すると言い、現場を離れる。
 配下の者達は威嚇をやめ、明け方の襲撃に備える事にした。

 仕寄も出来、万全の態勢に思われた。しかし、掘監物より知らせが届けられる。どうやら良くない知らせのようだ。


 順調っぽいけど、敵方も着実に備えて来てますね。厳しい戦いになりそう。
 そして掘隊より齎される報告は何かな?
 池田隊が引いたか、それとも久太郎に関する事かな?その時はもう少し後みたいだけど。
 それと、妙算がいる事は確定かな?この後、どんな会話するか楽しみですね。

 いよいよ、夜明け。不安な事も多いけど、この後が楽しみですね。