2019年10月13日日曜日

東美濃の将達

 センゴク権兵衛、151話と152話の感想。

 本間に可児が加勢するも、出てきた敵勢は主力部隊。才蔵は全兵討ち取りを撤回する。
 敵はこちらの十倍の精兵。鶴翼にて突撃する。
 本間は才蔵に片翼を任せる。正面は槍衾、敵を二手に分け精兵で迎え撃つ。
 才蔵の武勇は凄まじく、槍の一薙ぎで多くの敵兵を吹き飛ばす。これを見て、敵は仕寄りの裏から回り込もうとする。しかし、横から鉄砲が雨霰と降り注ぐ。
 川向こうに居たのは堀監物の鉄砲衆。仁江が堀家に報せたのだ。

 一方大手前の権兵衛。鞍馬山に付いて来た五人に真っ先に逃げると言う。
 権兵衛は敵が付け入り策を警戒してるのを感じ取った。だから、わざと、無様な逃げっぷりを見せなければならなかった。
 鈴の羽織をして、我先へと逃げる権兵衛達。敵を釣る為に、逃げるのだった。

 逃げ出した権兵衛を見て、北条は沸き立ち臆病者と誹る。しかし、正厳はこれを辞めされる。そんな中、全門を開門して殲滅すべきと部下が進言する。
 正厳は迷うが、殲滅せずに将を討ち取り、残りは人質にするのが最善策と言う。それこそが折り目正しき北条の戦であり、政を考えれば交渉の余地が残るのだ。
 しかし、兵達は違った。幾度も村を蹂躙された民衆の怒りは、敵兵の殲滅を願っていたのだった。

 虎口前では本間、可児隊と北条の精兵が戦っていた。才蔵も休み無しに戦っていて、流石に疲労していた。そこを鉄砲で狙われ、足を負傷する。それでもなお奮戦するが、ついに地面に倒れる。
 金棒で兜ごと粉砕される。その刹那、敵兵は鉄砲で撃ち抜かれた。
 鈴の音が聞こえる。立ち上がろうとする背中に衝撃が加わる。次の瞬間、目の前の敵が一掃される。懐かしき顔、仙石権兵衛だった。


 才蔵のピンチを助ける権兵衛、痺れますね。どれくらいぶりの再開でしたっけ?小谷城攻めの後、会ってたっけ?
 兎にも角にも、才蔵の大立ち回りです。権兵衛のピンチを救って、今度はピンチを救われるって事ですか。二人の共闘で勝利への道が開かれるのかな?
 仁江が情報を伝えに行ったのは堀へでしたか。監物の援軍もグットタイミングでしたね。
 そして、権兵衛。戸次川では釣られたけど、今度は釣る側です。正厳は追撃は控えようとしていたけど、兵達はそうではない。権兵衛の策が当たりそうですね。
 反抗の機会を窺う権兵衛。勝利も見えてきたのかな?次回も楽しみです。