2012年2月9日木曜日

さらさら越え

三月精、茨歌仙そして求聞口授が3月発売予定だ、そうな。
大盤振る舞いだな!そして懐には大寒波!!

まぁ、求聞口授は延期の可能性も無くもなかったり……

節約しないとな……

さて、兎にも角にも茨歌仙の感想でも

第十話「帚木の別天地」


庭をクルクルと徘徊する華扇。彼女は待っていた、お使いに出した大鷲を。

今迄使役していた大鷲、久米は既に老齢。跡継ぎとして若い大鷲、竿打を用意したのだが……
この大鷲、全くのダメダメであった。火鉢で暖を取る、野生を何処かに置き忘れた様な大鷲であった。

華扇の家は方術により隠されていて、正しい順路を辿らなければいけない。だが竿打はそれを覚える事が出来ず、戻るのが遅い。その上間違った物を買って来てしまう。そんなダメ鷲だが、他に若い大鷲が居ないので竿打を訓練するしか無いのだった。

さて、取り敢えず道を覚えさす事から始める華扇。大欅を目印にするのだが…落葉しているため竿打には識別が出来なかった。何と言う鳥頭。
そこで華扇は一計を図る。欅に無数の光の玉を散らせ、目立たせた。これにより竿打にも目印が識別出来るようになったのであった。

そんなこんなで漸く、博麗神社に通える様になった華扇。久しぶりの神社には何やら騒がしい魔法使いがいた。曰く、山の中で光り輝く木が見つかったとな。魔理沙はこれを蓬莱の玉の枝と断じ、眼を輝かしていた。
本物を見たこと有る霊夢は全く興味無し、であるが華扇には嫌な予感があった。山の中腹で光り輝く大木……そう、家の目印にした欅の事であった。

すぐに家に帰ると、欅に散らせた光の玉を回収する。
そして今度は、濃い霧を逆手に取って、欅の木の裏から光を当て霧に木の影と虹を映す事にした。そう、いわゆるブロッケンの怪人である。


それから数日。玉の木の噂はすっかり消えていた。そして、変わりに大きな欅の話が広まっていた。華扇の目論見は成功した…かにみえた…
突如現れた大木、近くで見た人は居ない、そして霧と共に消える。これを魔理沙は帚木と断じ、探すために雪山登山へと出発する。
そして案の定、吹雪に合い遭難する。だが悲壮に駆られるでも無く、あっけらかんと笑う魔理沙。その頭上に大鷲が飛んで行った。フラフラと不規則に飛ぶ大鷲。それを見て、面白そうだと後を追う事にした。だが、冬の雪山は想像以上に体力を奪う。元気が取り柄の魔理沙でも徐々に衰弱する。そして遂に倒れてしまうのであった……

静かで雪もなく、寒くなく、小鳥が踊る別天地。天国の様だがそうではない。魔理沙が倒れた先、それは華扇の屋敷であった。
華扇は倒れた魔理沙を介抱し、魔法の森まで送るのであった。

さて、華扇の家に行った魔理沙は早速霊夢に報告する。だが霊夢は以前の修行を思い出し辟易する。そして魔理沙は、今度は何か借りようと決意するのだった。ついでに華扇は正路を定期的に変えようと決意するのであった。


大木やらブロッケンやらでそこはかとない既視感を感じた話でした。

新たなマスコットキャラ竿打、爆誕。
デフォルメした時が可愛いかったです。ダメっ子っていいよね、カイジとかさ。

そう言えば、今迄華扇は大鷲で神社に通っていたって事なんですかね。目立ち過ぎないか、と思ったり。家とか正体とか隠しているのに……

さて今回は魔理沙が主役ですね。茨歌仙では珍しく。トレジャーハンター魂をこれでもか、と見せ付けてくれましたが、雪山をなめたらあかんぜよ。あんな格好で雪山に入るなんて…入るなんて…怪しいおじさんに連れ去られるぞ!雪ん子魔理沙かわいいです!!

帚木伝説は初耳ですね。と言うかまた信州の伝承ですか。この間の送り犬もそうですが、どんどん自分の中で幻想郷=信州と言うイメージが付いていく。今度旭将軍でも出したらどうでしょうか?

今回で少し気になったのが地蔵の言葉に反応する華扇ちゃんですね。地蔵は閻魔様の下積み時代な訳だから、その辺を想起したのかな。彼岸や鬼との関係早く明らかになるといいな。

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