2020年6月7日日曜日

新たな戦いの時代

 センゴク権兵衛、175話の感想。

 尾藤の首桶を見て、サジは讃岐への復帰を諦め、帰るよう権兵衛に言う。
 しかし、権兵衛は一人で行く。そしてサジに迷惑をかけない為に一旦縁を切ると言った。
 権兵衛は秀吉に一言、言いたかったのだ。
 神子田も尾藤も半兵衛のお気に入りであった。秀吉が変な道を歩もうとしている。だから止めなくては成らない。それが秀吉に対する恩返しである。
 だから、首が飛んでも行くしかない、のだ。
 その覚悟を聞き、サジはお供する、と申し出るのであった。

 信雄に改易の指示がもたらされる。当然、信雄は反発する。信雄にとって三河遠江への移封の固辞は加増を遠慮した、謙りの意思であった。
 信雄は徳川と共に合戦も有り得る、そう脅す。しかし、使者の富田は合戦の世は終わった、と断言する。そして、手紙なら小姫への慰めの手紙が先、と言う。
 信雄からの人質である小姫、家康からの人質である長丸。二人は婚約していた。しかし秀吉はこれを破棄した。それは家康も了承済みであった。
 さらに言えば、家康の口添えで信雄の切腹が取り消され、改易に減刑された。そう富田は申した。
 信雄は言う。意味はわかっているのか、と。
 信長が如き所業を繰り返せば、豊臣は滅ぶ、と。

 家康は思う、寧ろ滅亡の芽を摘むために追いやられたのだ、と。
 既に、豊臣政権内での生存闘争が始まっているのだ。

 七月下旬、権兵衛は豊臣家が陣を張る星の谷までやって来た。
 権兵衛はお伽衆の桑原や木下らに出迎えられる。小諸拝領のお礼と考えられたのだ。そして忠告される。物申さず、遠慮や謙りもしないように、と。
 怪訝な顔になる権兵衛に古田が言う。信雄が加増を拒否し改易になったと。
 権兵衛は言う。讃岐が欲しいと言ったら不味いか、と。当然、お伽衆は唖然とするのであった。

 
 と、言うわけで最終章の始まりですね。桃山波濤偏ですって。
 権力闘争が中心みたいですが、どこまで書くのかな?それこそ、秀吉の死亡まで書けるけど。鶴松の死去、秀頼の誕生、秀次の切腹までは書くかな?その辺で政権が固まるし。

 そして、信雄の移封拒否。まさか加増の辞退でもあったとは知らなかった。それだと、バカ殿ではなくなるね。まぁ、センゴクの信雄も無能風ではあるけど。
 なかなか、再評価されない信雄もそのうちされるのかな?

 あと、奉行衆だとおもっていたけどお伽衆だったの!?すっかり勘違いしてました。
 それと古田さん、名前が判明しましたね。予想通りでしたけど。へうげもののイメージ強いけど、センゴクの織部も癖が強いですね。

 さて、権兵衛は秀吉に対してどうするのか。次回も楽しみですね。

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