今週のセンゴク権兵衛の感想。
早川渡河。その評定を開く前、権兵衛の前に一人の男が現れた。伊賀衆の仁江である。
付近の物見をしていたのだ。仁江は情報の引き換えに、掘秀政へのおとりなしを権兵衛に要望する。権兵衛は快諾して、仁江も評定に加わるのだった。
評定は権兵衛に管平右衛門、仁江。そして、堀家からは掘直政が加わった。
まずは仁江が物見の報告をする。
今宵は大潮。満潮は深夜である。仕寄の予定地は草摺まで水没する。
そして早朝寅の刻より潮が引き始め、二刻後の辰の刻には干潮になる。
平右衛門は言う。
深夜に陸風にて海に出て、上げ潮で川に侵入し仕寄を作る。引き潮になるまでに完成させる。
掘直政が続けて言う。
新月の闇夜、潮入の音に紛れて水没地に仕寄を作る。そうすれば、北条は朝に突然仕寄を見ることとなる。名付けて「一夜仕寄りの計」である。
懸念されるのは座礁だが、平右衛門曰く、やらなきゃわからん。
また一回に渡河出来るのは五百が限界である。こちらには、直政は問題ないと言う。
兎にも角にも、出鼻で挫けば策は台無しである。更に豊臣徳川間にヒビが入る。
権兵衛は言う。その時は目付の自分が責任を負う、と。そして皆の力を信じる、と。
覚悟は出来ていた。すべてを背負う覚悟をするため七千九百度も参っていたのだ。
今度は逃げん、そう覚悟する。
五月朔日、宵。
星空は見えるが、波風は高かった。しかし、平右衛門はこんな時渡河するとは敵も思わないと言う。
仙石隊、掘隊、牢人、合わせて五百騎が船に乗り出港する。
それに合わせ伝令が池田、黒田、徳川の順に走る。
大荒れの海、敵の篝火を目印にしつつ進む。そんな中、船が止まり座礁する。
しかし、平右衛門は慌てない。座礁するなら、ここが陸だと言う。そして、権兵衛の勘もそう言っていた。
権兵衛達は暗闇の中、荒れ狂う早川に入り、仕寄を作り始める。
まさかの、仁江の再登場ですね。本当に様々な縁が繋がってますね。
そしてもう一人、船に乗った男が気になります。最初は秀政だと思ったけど、妙算っぽくもあるんですよね。誰なんでしょうか。
荒れ狂う川の中、仕寄の制作を開始しましたが、すんなり行くのでしょうか?今後がたのしみですね。
そういえば一夜仕寄りの計って一夜城みたいなものですね。そういえば、まだ石垣山城は出てないですね。ただ本陣を造っているってだけで。これが伏線になるのかな?
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