2017年12月10日日曜日

落日

 今週と先週のセンゴク権兵衛の感想。



 元親の考えと権兵衛の勘は一致していた。
 敵大将の家久の元に行くのが逃げ延びる道だと。
 
 一方で家久は、自分に殺到する二人を返り討ちにしようと采を振るう。
 しかし、予想外。いや、元親の目論見通りの動きが現れる。それは島津の兵が家久を守ろうと殺到したのだ。
 押し合い圧し合い、敵味方の区別が無くなってしまった。
 そんな中、権兵衛は鎧も脱ぎ捨て逃げ去ってしまう。
 追撃する事も出来たが、家久の熱は冷めてしまっていた。すでに神は家久の元を去ったのだ。


 何とか逃げ延びた権兵衛。しかし失ったものは多すぎた。そして気付く。自分は稲葉山の頃から何も変わってない、と。


 九州の騒乱から離れた畿内。秀吉は太政大臣の位を承った。
 意気揚々と京から大坂へと戻る秀吉であった。

 大坂城に戻ると直ぐ奉行達が集まってくる。堺を任せられた三成始め、多くの奉行がそれぞれ報告する。そんな中、おねが不在の報告があった。
 
 早速、秀吉は側室を集め宴を催す。おねが不在だからか、無礼講の騒がしいものになった。その宴の最中に浅野が新たな報告をする。曰く、秀吉の弟が現れた、と。秀吉は少し間を開け、浅野に命じる。母と謁見させ、知らないまたは動揺したら首を刎ねよ、と。
 秀吉はその者が甘い汁を啜ろうと現れた、そう思っていたのだ。

 浅野は頭を抱えて奉行の詰め所に戻った。彼はこれが吉報と思い知らせたのだ。そしてもう一つ悪い知らせもあったのだ。
 奉行達はどうするか、悩んだ。しかし、長束は遅れれば遅れるほど秀吉は怒ると言い、今すぐ伝えるべきだと言う。

 浅野は直ぐに秀吉の元に行き、伝えた。それは九州で仙石らが敗北した知らせだった。
 秀吉は般若の顔になり、仙石の名を呟いた。


 一方権兵衛らは船の上だった。しかし皆意気消沈していた。



 なんか、立ち直りそうに無いほど権兵衛が凹んでいるんだけど。小田原までどう立ち直るのかとかやるのかな?
 この後の事も考えると、権兵衛はどうするのかな。今のままだと自害でもしそうだけど。

 一方秀吉もだいぶ怖くなっているね。秀吉自身には自覚なさそうだし。
 と同時に天下人の業も感じるね。

 戸次川も終わり、権兵衛の物語も大きな山場を越えました。次の山場までどうなるか…楽しみです。

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