2017年10月15日日曜日

櫛の歯が抜け落ちるが如く

 先週と今週のセンゴク権兵衛の感想。


 家久は渦を巻くように軍を動かす。次に襲い掛かるは十河軍であった。

 突然の事に狼狽する権兵衛。それでも十河を助けようとする。と、そこに援軍が現れる。長宗我部元親である。
 権兵衛は十河を助けようとするが、元親に止められる。今は全軍退却すべき時、権兵衛より年長だからこそ必要である。そう元親は言う。
 押し黙る権兵衛。それを肯定と捉えて退き太鼓を叩かせる。

 十河存保は討ち取られた。しかし、悔いはなかった。こんな凄い戦を見られ、その中で散っていくのだから。


 そして家久は次に信親に狙いを定める。

 信親は嫡男の座を重荷に思っていた。豊臣との戦いで臣下を斬った事を悔いていた。
 だからこそか、此処で死力を尽くし戦っていた。

 そんな中、配下から逃げるように言われる。その男は元々信親に嫉妬していた。だが、戦いを経て信親を好きになっていた。だから逃げて欲しいと言うのだ。
 しかし、信親は逃げようとしなかった。

 
 田宮隊にも退き太鼓が聞こえる。敵が土佐勢を襲っている隙に逃げようと配下の者が言う。しかし、四郎はどうしても、それをしたくなかった。

 結局、田宮隊は四散し逃げる。そして四郎は配下に兜を権兵衛に届けさせ、一人信親の加勢に赴く。
 それは葛に卑怯な姿を見せたく無いからであった。そして……

 加勢に来た四郎に信親は何故来たのか、と問う。それに対し、四郎は以前信親から聞いた言葉を返す。戦が終われば仙石と長宗我部は友になれる、と。


 四郎にフラグが立った、のかな。最新刊が九州上陸前で、権兵衛の元で死んだ者達を偲ぶところだったので、余計辛いです。何とか生き残って欲しい。

 三郎の方はあっさりでしたね。かなりアクの強いキャラでしたから寂しいですね。それでも激しい戦の中で死ねたのは幸せだったのかな、と思ったり。

 次回はいよいよ、ですが。どの様な最期になるか楽しみです。描写も多かったですしね。

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