2018年10月14日日曜日

訴訟をめぐり

 先週と今週のセンゴク権兵衛の感想。


 新九郎の元に盛頼が逃げてくる。曰く、寺より領地を返せと強訴を受けているのだ。当然、領地は正式に受け取ったものである。なんとか新九郎に助けて欲しいのだ。
 だが、新九郎はそれでどんな見返りがあるのか問う。盛頼は自分が奉公衆になったら京の復興する、と約束する。

 新九郎は盛頼に協力する事にする。まずは強訴を収め、相論に持ち込むにする。盛頼曰く、粗暴な見た目な新九郎なら口で言い負かす方にする、との事であった。
 新九郎を慕う悪党足軽を従え、強訴を収めようとする。そんな中、寺側の土倉が相論を提案する。新九郎はそれを飲む。そして、寺側が大型の神輿を自分たちの寺まで返すよう言うと、新九郎一人で運んでしまう。
 盛頼の考え通り、寺側は伊勢側を口で丸め込もうと考えたのだ。

 相論の準備の為に、備中へと旅立つ新九郎。お供には悪党達も付いてきた。
 今回の諍い。それは、伊勢氏が寄進した土地を、代替わりして困窮した為返して貰ったものであった。契約上はなんの落ち度も無い。しかし、新九郎は公平とは言えないのではと考えていた。

 さて、備中に着くと予想外の事が起きていた。ボヤ騒ぎに乗じて書類が全て盗難していたのだ。新九郎は目当てのものだけ盗めばいいのに、これでは政務が滞り民が困ると言った。
 悪党達に犯人の捕縛を頼み、一分の隙きもなく新九郎は相論に挑む。


 声高く、伊勢氏を批判する寺側。それに対し、時には認め、時には反論する。理路整然とした新九郎の弁論は伊勢氏有利に動いていた。そして、証文を盗んだ犯人を連れてくる。追い詰められた寺側の土倉は人の沙汰など当てにならぬ、神仏に判断して貰うべしと言い、参籠祈請で決着を付けると言う。土倉が寺に籠もっている三日間、鼻血が出るやネズミ被害などの仏罰があれば伊勢氏の勝ち、何もなければ寺の勝ち、である。
 盛頼はここまで来てなぜ、と断ろうとする。しかし新九郎はこれを受け入れる。

 新九郎は、土倉こそが黒幕であると看過した。そして、この世は銭に賢しき者が牛耳っていると考え、なんとかしなければ、と思うのであった。
 さて、仏罰など無いと考える悪党足軽たち。それは新九郎も同じであった。罰は人が下さなければと言う。そこで、土倉の籠もる寺にちょっかいをかけるよう悪党達に頼む。鼻血でも出せば、失敗するからだ。

 一方、土倉もそれを承知で影武者や僧兵を雇い、襲撃に備える。
 そうして、悪党と僧兵が争う中、影武者を立てた土倉は悠々自適に女と事におよんでいた。しかし、新九郎にはお見通しであった。さなかに乱入し、土倉の首を刎ねたのだ。

 
 知略武勇、更に政治にも長けてる新九郎、って感じですね。まさにチートって感じです。まぁだからこそ戦国大名の始祖と言われるのですけどね。
 京の復興を夢見て、そして銭の支配を嫌っている人物像はその後の対豊臣の北条の遠因でもあるのかな?
 この過去編、どこまでやるのか含めて今後も楽しみです。

0 件のコメント: