2018年4月1日日曜日

無用の者達

 プロ野球が開幕しました。
 そして中日は開幕に連敗。辛いです。


 今週と先週のセンゴク権兵衛感想。


 増福院にて読経や写経をするも、心の晴れない権兵衛。そこで彼は流人に紛れて生活するのだった。


 一方九州では豊臣軍が圧倒。秀吉の戦術眼は些かも衰えて居なかった。嘗て島津が大勝した高城。そこに篭もる島津を包囲、援軍に訪れた兵を南の根白坂で鉄砲で向かい撃つ。と言う、長篠の再現を狙うのだった。

 斯くして秀吉の策は大当たり。正に長篠の再現となったのだ。


 その話は高野山まで届く。そして、釣り野伏を警戒し追撃をしなかった尾藤が追放された事も一緒にだ。
 流人達は、これも仙石の所為と言い、思い思いに彼を批難し中傷する。

 一人その輪から離れる権兵衛。その手に握った藤の髪は、もうボロボロであった。


 そんな権兵衛に声を掛けたのは堀田であった。彼には権兵衛が身投げする様に見えたのだ。しかし権兵衛にはそんな気は無く、見晴らしの良い、時には海が見える場所に行くだけだった。

 二人連れ立ってそこへ行く。そんな中で、権兵衛は自分が周りを全く見てない、駄目な当主であった事をハッキリと自覚するのであった。


 さて、堀田と別れて一人、眺めていると僧兵らしき男が現れた。思い詰めた表情から身投げをすると見えた。権兵衛は興味を持ったのか、話しかけた。しかし、彼はまともに取り合わず、織田や羽柴の侍なら殺すとまで言った。
 権兵衛は全く怯まずに、寧ろ自分は織田や羽柴の侍と言う。男は直ぐに襟首を掴み持ち上げる。それでも、焦らず、今度は弁慶義経か、と言うのだった。
 思う所があったのか、男は権兵衛を殺さず立ち去ろうとする。しかし、権兵衛はさらに話が聞きたいと言った。

 男は貧しい家の出であった。両親は貧しさ故に盗みを働き、その報復で殺された。そして妹と共に、各所で爪弾きになりながら生きてきた。そんな中で、腕っぷしの強さから僧兵となり、漸く居場所を作ることが出来た。しかしその居場所も、秀吉の介入で無くなってしまったのだ。

 無用の者。権兵衛は自分もそうだと思い。そして漸く何かが掴めたのだ。

 すっきりした権兵衛はそのまま男と別れようとした。しかし、男はそれで良い訳なかった。身投げをするのに邪魔をされたし、権兵衛自身にも興味が出たからだ。


 結局、権兵衛に付いて来る事にした男であった。


 そんな中高野山にまたしても、嘗ての家臣が現れる。森村吉であった。



 九州戦が終了ですね。神子田に続き尾藤もさらっとした感じで追放されましたね。次の出番がなさそうなのが残念ですね。

 一方権兵衛は立ち直りそうですね。そしてこの元僧兵って誰なんでしょうか。余り知られてない文献からなのかな?それともオリジナル?早く名前が知りたいですね。

 そして村吉の登場。はてさてどうなるか。次回も楽しみです。

0 件のコメント: