2018年1月28日日曜日

勝者も敗者も

 今週のセンゴク権兵衛の感想。


 権兵衛への処分は決まった。
 では、共に戸次川を戦った者らはどうなったか。


 大友義統は府内へと帰ると、豊後を捨て豊前へと逃げた。
 
 間諜をしていた斎藤は、兵から四郎の髻と最期を聞く。そして彼も府内から逃げる。その後の仙石家と長宗我部家の仲を案じながら。

 
 元親は伊予の日振島まで逃げていた。
 その元親の元に、信親の妻が現れる。家臣達を追悼していた元親は、彼女に自分の所為だと言い、恨むなら自分を恨めと言う。
 彼女は仙石の所為だ、なぜ奴の所為にしないと言う。
 元親は答える。共に戦場に立った者を悪く言えない。それに他を慮るのが大名であると。そして信親こそ、そう考えるだろう。信親の為にこそ、他を恨まないと諭すのであった。


 一方、大勝した筈の島津は勢いを無くしていた。
 神降りした後の家久は気が抜けてしまうのだった。
 だからこそ、家臣は何故神降りしたのか疑問であった。神降りしなくても、態勢を立て直せば勝てたのにと。

 家久は思う。戦なき世が近づいていると。それは仙石も同じであって、最後の戦を戦おうとした熱気に釣られたのではと。

 局地戦では島津の勝利である。しかし大友家の抵抗は強く、寧ろ戦線の伸びた島津の方が不利になりつつあった。
 これにて戸次川の戦いの幕は降りたのである。



 勝利したのに、先の展望は明るくない島津軍。そして家久も太平の世への寂しさがあったんですね。どこか似た者同士なのかも。
 
 そう言えば、遊撃部隊だったけど全く出番の無かった義統のその後が出てますね。
 いろいろ残念だけど、粘り強さはある気がします。

 さてこの後の対島津戦はどうなるのか。権兵衛の出番は?
 今後も楽しみです。

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