今週と先週のセンゴク権兵衛の感想。
鏡城に入城した権兵衛率いる豊臣軍。そこで、鶴ケ城の城主の死亡と島津が軍を引いた事を知る。
明らかに誘っている。取り敢えず、元親の発案により付近の地形を見る事にする。
付近に詳しい戸次によると、川の渡しの向こう側、山の裏手が窪地になっていると言う。鏡城側からは見えず、絶好の兵の隠し場所である。
十中八九、伏兵がいる。ではどうするか。そこで権兵衛はとんでもない事を言う。伏兵を無視して進軍するのだ。
長宗我部達は反対する。山と川、そして島津軍に囲まれるだけでは無いか、と。
しかし、権兵衛は伏兵がバレれば敵は次の策を取る。そうなるより、手の内が分かる策に飛び込む方が良い、と。また最初から奇襲されると分かっていれば敵に遅れは取らない。そして、権兵衛は今までも同じ死地を抜けてきた。そう長宗我部と戦った引田の時もである。
そんな権兵衛に十河と大友は乗る気であった。
元親らは不安であった。しかし、権兵衛が考えを翻す事はなかろう。それならば一つ策を提案する。
それは、前陣を従とし後陣を主とする策である。後陣で伏兵を素早く処理し、前陣と合流して正面の敵を撃破する策だ。
これを権兵衛は採択し、陣立ても決まった。態と敵の策に飛び込む、危険な戦いが始まろうとしてた。
自軍に戻り説明する権兵衛。後陣の仙石隊と前陣十河隊、その間の連絡役として田宮四郎を任命する。十河からの推薦でもあった。そして、奇しくも信親の隣の陣となった。
この戦い、本来なら鶴ケ城からの横槍がある豊臣軍が有利である。
しかし、城主が戦死、落城寸前の状況、そして城下の焼き討ちなどにより、それは叶わぬこととなっている。
圧倒的に豊臣軍が不利なのだ。
寒中の渡河を開始する権兵衛達。渡河中に襲われる事を警戒する兵士たち。
対岸には時折人影が見えるもそれだけである。
四郎や権兵衛は敵の間者と考えるが、何もしてこない。態と渡らせようとしている、そう権兵衛は考える。
かつて秀吉から聞いた、何かに突き動かさる、と言う言葉。権兵衛は今それを実感していた。
無事に全軍渡り終え、陣を敷く。すると、敵の狼煙が四方から上がる。遠くからは鎧の音が聞こえる。鬼が出るかスサノオが出るか、開戦の時はすぐそこであった。
なかなかクレージーな策でした。確かに次どう出るか分からないよりは…ですけど危険過ぎますよね。後、権兵衛が挙げた合戦、全部負け戦だし。
そして、敵も分かって渡河させてる感じがします。家久と権兵衛二人の邂逅がどうなるのか楽しみです。
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