センゴク権兵衛、159話の感想。
須田は笠原を堀底へと落とした。
そんな中、権兵衛達の部隊が雪崩れ込む。一方、虎口の外では堀隊が太鼓と空砲を鳴らしていた。敵を狼狽させるためであった。
陥落間近であった。ここまで眺めていた秀吉だったが、急に馬に乗り本陣へと帰ろうとする。曰く、天下国家の事業がある。たかが虎口一つ、塵芥の牢人衆に係わっている場合ではない、と。
牢人達が、それぞれ協力し合い、力を出し合い、敵を蹴散らしていく。
当然、権兵衛達の配下もそうであった。
堀底へ落ちた笠原は落胆する。半分の正規兵を放置したまま、寡兵の敵に敗れようとしている事に。
権兵衛の前に須田が立ち塞がる。須田は権兵衛が大将か、と尋ねる。だが、権兵衛は違うと言った。須田は直ぐに気付く、指揮者不在だからこその合戦ぶりだったと。
それを聞き、権兵衛は彼の賢さに気付く。合戦が無くなっても食い扶持がある、そう言った。
だが、須田の覚悟は決まっていた。
笠原は見ていた、須田が討ち取られる所を。そして気付く、勝てた戦だったと。幾度も勝つ機会があったと。
自らの将器を過信し、徒に我が命にのみに従わせた。それが為に兵は存分に戦う事能わずに負けたのだ。
そして、悟る。指揮者が為すべきなのは、我が兵が背負う恥を我が身で一身に背負う事である、と。
笠原は全軍に叫ぶ、退却と。その声は虎口中に響いた。
退き太鼓も鳴り、その後に虎口に響いたのは、攻め手仙石隊を始めとする牢人衆の歓声であった。
遂に決着ですね。
そして、権兵衛の挽回の物語も終着地ですね。稲葉山陥落から始まったセンゴクのお話も遂にここまで来ましたか。感無量です。ただ、北条との戦はまだ続きますが。
敵将笠原は漸く、将たるが何か理解する事が出来ました。けど、今後挽回出来るのかな?もしかして、豊臣と講和を結ぶ切っ掛けになったりするのかな?
兎にも角にも、権兵衛の挽回の為の戦いも終結、次回も楽しみです。
0 件のコメント:
コメントを投稿