2008年11月7日金曜日

中巻までなら三ツ星

 新三河物語、読了しました。

 取り合えずの感想としましては……鳥居、平岩ファンには見せられんな、って感じです。
 二人が出てくるのは下巻からですが、ものすごく扱いが悪いです。特に「三河武士の鑑」と謳われた鳥居がかわいそうでしょうがない。しかも、伏見での戦いは省かれたし……。
 後、正信が普通の悪党になっていて残念だった。最初登場したときは独自の理念をもつ人物だっただけにもったいない。新たな正信像が出るかと思っていただけに、残念です。

 そんな訳で後半は、ちょっと……って感じでしたが、逆に前半はすごく面白かったです。一向一揆の戦いや信州での戦いは手に汗握るものがあります。また、自分でも知らない大久保の活躍が書かれており、新たな発見に胸を躍らせつつ、読み進められました。
 
 それと、かなりマイナーな武将もごろごろ出ますので覚えるのが大変。他にも知らなかった家同士の婚姻関係も分かりよかったです。

 それだけに、鳥居の扱いが……と思います。中巻までなら確実にお勧めできるんですけどね。徳川好きには鳥居好きが多いと思いますから、結構複雑です。

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